本日は、指の怪我を防ぐことについて書いてみようと思います。
スポーツをしていると、どうしても指の怪我をしてしまいます。
ブラジリアン柔術も、その例外ではありません。
長く柔術をしている方は、
突き指を複数回経験されていると思います。
一口に突き指と言っても、受傷の度合いがあり、
数日で痛みが引く場合と、手術が必要な場合まで幅広いです。
ブラジリアン柔術の練習中に、怪我をしやすい指があります。
手の指では、親指の付け根、薬指の関節、小指の関節、
足の指では、親指、小指の怪我の頻度が高いです。
これらの指をいっぺんに怪我をすることは、少ないのですが
何かの拍子で指をマットに引っ掛けてしまったり、
相手に指が当たってしまい受傷してしまいます。
怪我をしようする人はいないと思いますが、
何かの偶然が重なり、怪我が起きてしまいます。
怪我の予防について考えた時、
怪我の要因が分かれば、
怪我をする頻度を減らすことは出来ると考えています。
以下、怪我を防ぐためには、個人的に心掛けていることです。
まず、
1、身体の細部まで意識をする。
練習前に、身体全身を触ることを会員さんにもお勧めしています。
手の指から、足の指まで触って体を確認することで、
怪我予防につながります。
この行為を習慣化すれば、怪我防止だけでなく、
競技力も上がると思います。
2、指から床や相手の体に触れない。
手の平、足の平から接触すること心掛ける。
指先から硬いものにぶつかると、指の怪我をしてしまいます。
最初のうちは、指を開いてスポーツをしないことが大切です。
相手と触れそうな距離の時は、事前に手の指を軽く丸めます。
そして、相手の体に丸めた状態で触れてから、手を開き道着を握る。
指先から何かを触れるのではなくて、
手を軽く握り、手のひら接触することが大切です。
この行為を習慣化すると良いかもしれません。
また、それぞれの指の間を開かない(手を開かない)こともを
怪我予防の観点からは重要です。
指を1本ごとにバラバラに使っては怪我をしやすいです。
指の間に大きな隙間がないように軽く指をまげて、それぞれに接触をする。
特に親指が外にでないようにします。
サルの手のように親指を外に出ないように
心掛けることが、とても大切です。
相手の体を握る時は、親指を使うか否かを適宜選択できることが望ましいです。
足の場合も同様です。
床に足を下すときに、指先から床に付いてしまうと
指先や指の付根を痛めてしまいます。
足の平から床に置くようにすると
怪我を防止できるかと思います。
3、受け身をする。
投げ技、スイープを受けるとき、不用意に手を床に付かないようにしています。
2と重複しますが、技を防ぐために、
手を床に付くときに、指から先に行ってしまうと
体重が掛かりながら床に接触するので、
重度の怪我をしてしまいます。
また、手首や肘の靭帯を痛める恐れもあります。
手を効果的に床について、技を防げる場合は、僕も手を付きます。
でも、手を付いても技を防げないと判断したら、手を出さず受け身をします。
特に練習では、『返されたら、また相手を返せば良い』と考え
無理に相手の技を耐えません。
受け身をするようにしています。
手を付くか、受け身をするかの判断は、
練習で経験を重ねて感覚を養ってほしいと思います。
4、自分が相手の袖を握っている時に、
相手が勢いよく離そうと場合は、自ら持っている手を離しましょう。
柔術では、袖口を握られているとコントロールさてしまうので、
相手はそれを離そうとしてきます。
その際に、自分が相手の袖を握り続けていると、
指が巻き込まれて?指の先(DIP関節)の靭帯を傷つけてしまいます。
この場合の考え方も、袖のグリップを着られたら、
もう一度掴みなおせば良いと考えると良いと思います。
受け身をすることと同じような感じです。
組手を一度失うことと、
指の靭帯を失うことを比べたら、答えは簡単に出ると思います。
無理に一つのグリップにこだわらず、
危険と感じた場合は、自ら手を放し
違う展開を作ることを心掛けてほしいと考えています。
この状況での危険か否かの判断も、
練習を重ねることで身に付くと思います。
5、床の付き方を研究する。
手の付き方を失敗すると、指だけでなく手首や肘を怪我する場合もあります。
手の付き方も、受け身と同様に練習する必要があると思っています。
6、指、手首を鍛える。
指立て伏せなど、道着や帯を使った懸垂で、指を丈夫にしてほしいです。
指が強くなれば、怪我をしにくくなると思います。
以上が、僕が怪我を防ぐために心掛けていることです。
以前は僕も指の怪我を沢山してきましたが
これらのことを気を付けることで
指の怪我を少なくできました。
柔術を楽しむ時に、参考にしていただけたら幸いです。