怪我を未然に防ぐために その3
『技術練習について』
技術練習では、練習相手は、基本的に『無抵抗』です。
手順を覚えるまで、心を落ち着かせてゆっくり、練習を行いましょう。
正しい手順、理合いを知り身体に馴染ませることが大切。
力でごまかさないでください。
『スパーリング、乱取り』
スパーリングは、今まで練習してきた技を試す場です。
お互いを高めあうためにあります。
ただ本能にませて動き、相手を力でねじ伏せるスパーリングだけでは、
お互いの成長に繋がりません。
力に頼った動きをしていると技を習っている意味が薄れます。
過剰な『負けたくない』という気持ちも怪我に繋がります。
スパーリングに勝ち負けはありません。
練習はあくまでも練習で、試合ではありません。
もし、全力で自分の力を試したい方は試合に出ましょう。
成長を加速させるためには、スパーリング後に
自分の動きの成否を確認する必要があります。
『スパーリング後に、何も覚えていない・・・、ただ苦しい・・・気持ちが悪い・・・』では、
本来の目的を果たせていません。
スパーリング中、相手の動きを見る、感じることも大変重要です。
相手がどんなことしているか?どうして自分を攻めることが出来るのか?
相手をよく観察することで、後で相手の動きを真似ることもできます。
相手の技が素晴らしいなぁ~と感じれば、
スパーリング後に相手の方に質問することもできます。
スパーリングには、色々な楽しみ方があるのです。
練習後に、
『ありがとう!良い練習ができたね、お互いに成長できたね、また、よろしく!』と
言えるスパーリングをして欲しいです。
お互いが心身ともに成長に繋がる場所にしたいです。
もし、『スパーリング相手が乱暴だなぁ~』と思うことがあったら、
今一度、自分を省みてください。
人は自分を映す鏡です。
もしかしたら、原因は自分にあるかもしれません。
この機会に、怪我防止について、再考していただけたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
これからも、怪我ゼロを目標に、一緒にブラジリアン柔術を楽しんでまいりましょう。
皆様のご理解とご協力を宜しくお願い申し上げます。